令和６年４月１日

佐賀市中央農業協同組合

　ＪＡグループは、食と農を基軸として地域に根ざした協同組合として、助け合いの精神のもとに、持続可能な農業と豊かで暮らしやすい地域社会の実現を理念として掲げています。

　また、当組合は、県都佐賀市の中心部において、地域の皆様とともに心豊かな地域社会づくりに貢献し、地域性豊かな魅力ある都市型 JA を目指すとともに、「人と自然を大切にし、社会の発展と豊かな暮らしの実現に貢献する」ことを基本理念に掲げております。 この理念のもと、 ２０１７年３月に 金融庁より公表された「顧客本位の業務運営に関する原則」を採択するとともに、組合員・利用者の皆さまの安定的な資産形成 と「ひと・いえ・くるまの総合保障」の共済しくみの提供を通じた豊かな生活づくり に貢献するため、以下の取組方針を制定いたしました。

　今後、本方針に基づく取組みの状況を定期的に公表するとともに、よりお客さま本位の業務運営を実現するため本方針を必要に応じて見直してまいります。

注）共済事業は、当組合と全国共済農業協同組合連合会（以下、ＪＡ共済連）が、共同で事業運営しております。ＪＡ共済連の「組合員・利用者本位の業務運営

に関する取組方針等」は、ＪＡ共済連のホームページをご参照ください。

１．お客さまへの最適な商品提供 、共済の仕組み・サービスの提供

（１）金融商品

　お客さまに提供する金融商品は、特定の投資運用会社に偏ることなく、社会情勢や手数料の水準等も踏まえたうえで、お客さまの多様なニーズに対応した最良かつ最適な商品を選定します。また、お客さまに提供する投資信託商品の選定にあたっては、JA バンクの全国機関である農林中央金庫が示している下記の①～⑤の基準に則して「 JA バンクセレクトファンド」を取扱商品として選定しております。

　なお当組合は、金融商品の組成に携わっておりません。

【選定基準】

① 「長期投資を前提とした商品性」

② 「相対的に良好な運用実績」

③ 「良心的な 手数料設定」

④ 「過去の運用成績の再現可能性」

⑤ 「過度な分配を追求しない運用方針」

 【原則2 本文および（注）、原則 3 （注）、原則 6 本文および（注 2 、 3 ）】

（２）共済仕組み・サービス

　当組合は、組合員・利用者の皆さまが、日常 生活や農業を取り巻く様々なリスクに対して、安心して備えられるよう、 共済専任のライフアドバイザー、窓口担当者 、安心サポーター のみならず、全職員が一体となって協働体制を図り、最良・最適な共済仕組み・サービスを提供します。

　なお、当組合は、複雑な 市場リスクを有する共済仕組み（例：外貨建て共済）の提供は実施しておりません。

【原則２本文および（注）、原則３（注）、原則６本文およ び（注２、３）】

２．お客さま本位のご提案と情報提供

（１）信用の事業活動

　お客さまの金融知識・経験・資産の状況およびお取引の目的等に照らし、お客さま一人一人のご希望に沿った「ふさわしい商品」をご提案いた

します。ご提案にあたっては以下の資材を用いて一つ一つ丁寧に説明や理解度の確認を行い、最善の利益を提供するため、お客様と一緒に考え寄り添ったご提案を行います。

【資材名称及び 使用目的】

・ 資産運用ガイダンス

➝資産形成・運用の必要性の 訴求 や投資信託 の 仕組 、運用環境 、リスク 、 長期・ 分散投資 の有効性等の説明に用いる 資材 JA バンク共通）

・ JA バンク資産運用スタイル診断シート

→仮定の 質問に回答を求めるアンケート形式の JA バンク共通の資材で、お客様のリスク許容度を確認（共有）するために用いるもの（ JA

バンク共通）

・ ご意向 確認書

➝お客様から、「資産内容、きっかけ、投資経験、リスク許容度、投資希望 期間 、投資希望額」 等 について自己申告 いただき把握する書式（ JA

バンク共通

【原則 2 本文および （注）、原則 5 本文 および（ 注 1 5 、 原則 6 本文および（ 注 1 、 2 、 4 、 5 】

（２）組合員・利用者皆様 の投資判断に資するよう、商品のリスク特性・手数料等の重要な事項について分かりやすくご説明し、必要な情報を十分に料等の重要な事項について分かりやすくご説明し、必要な情報を十分にご提供します。ご提供します。

特に、ご高齢のお客さまには、事前・事後確認を徹底し、役席者が必要に応じて顧客の投資意向等を再確認するなど、より慎重かつ丁寧な対応

を行います。

なお、説明にあたっては、次の資材等を使用し、お客様の疑問点には随時補足を加えながらお客様目線に立った誠実な対応に努めます。

【資材名称及び使用目的】

・ 目論見書 、 販売用資料

➝ファンド の 運用会社が独自に作成するもので、個別ファンドの有するリスク特性や手数料、運用成績等が掲載されている資料

・ JA バンクセレクトファンドマップ

→ファンドの 運用対象とリスクをマトリックス化し、各ファンドをマトリックス内に配した一覧表で、お客さまのリスク許容度に応じた商品を選択するため の資材（JAバンク共通）

・重要情報シート

➝JA バンクセレクトファンドを構成する全ファンドについて、金融庁が策定した様式に準じて（他金融機関等と同一形式で）商品内容や運用

実績、費用等について説明する資材（ JA バンク共通）

【原則4 、原則 5 本文および（注 1 5 ）、原則 6 本文および（注 1 、 2 、4 、 5 ）】

（３）お客さま にご負担いただく手数料について、組合員・ 利用者の皆様の投資判断に資するように、書面提示のうえ、透明性の高い情報提供

を行い、丁寧かつ分かりやすい説明に努めます。

【原則 4 、原則 5 本文 および（ 注 1 5 、 原則 6 本文および（ 注 1 、 2 、4 、 5 】

（４）共済の事業活動

① ライフアドバイザーを中心とした３Ｑ活動により、組合員・利用者の生活に寄り添い、安心と安全を届けるとともに、ライフイベントにあわせた保障のご提案をします。

②組合員・利用者の皆さまに対して、 Web マイページの促進により利便性を高め、ペーパレス ・キャッシュレス 手続きで 事務負担 軽減 と現金準備の手間を省くなど利用者満足度の向上に取り組みます。

③ 保障の加入にあたっては、組合員・利用者の皆さまのご意向を的確に把握・確認したうえで、十分に保障内容をご理解・ご納得いただけるよう、分かりやすい重要事項説明（契約概要・注意喚起事項）を実施します。

④特にご高齢の組合員・利用者の皆さまに対しては、より丁寧に分かりやすくご説明し、ご家族も含めて十分ご納得、ご満足いただけるよう、ご契約時にはご家族の同席等を徹底するなど、きめ細やかな対応を行います。

⑤なお、保障の加入にあたり、共済掛金の他に組合員・利用者の皆さまにご負担いただく手数料等はございません。

⑥共済のご加入から共済金のお支払いまで 、組合員・ 利用者の皆さまに分かりやすいご説明に努め、日々の活動 を通じてより安心いただけるアフターフォローを実施します。

【原則２本文および（注）、原則４、原則5本文および（注１～本文および（注１～5）、原則）、原則6本文および（注および（注1、２、4、５）

３．利益相反の適切な管理

（１）お客さまへの商品選定や保証提案にかかる情報提供にあたり、お客さまの利益を不当に害することがないように、当組合の定める「利益相反管理方針」に基づき適切に管理するとともにそのための体制の整備・運用に取り組んでおります。 また、利益相反管理の状況を当組合リスク管理部署において定期的なモニタリングを実施して検証・評価を行います。

【原則3 本文および（注）】

４．お客さま本位の業務運営を実現するための人材の育成と態勢の構築

（１）研修による指導や資格取得の推進を通じて高度な専門性を有し誠実・公正な業務を行うことができる人材を育成し、お客さま本位の業務運営を実現するための態勢を構築します。

その実現のために、登録外務員等が全国システムによる再研修を毎年受講することにより、最新の法令等による規制や社内規程（系統内規則）の習熟を図ります。また、資産形成・運用提案にかかる知識および窓口話法の習得を目的とした農林中金アカデミーが開催する専門家による研修を受講し、専門性の高い人材育成に取り組んでおります。

共済事業では、公的保険制度研修や共済契約税務研修等を継続的・定期的に受講し専門性を深めるとともに、組合員・利用者の皆さまの保障ニーズに応えるため、ＦＰ２級技能士等の資格取得に取組んでいます。

【原則2 本文および（注）、原則 6 （注 5 ）、原則 7 本文および（注）】

（※）上記の原則および注番号は、金融庁が公表している「顧客本位の業務運営に関する原則」（ 2021 年 1 月改訂）との対応を示しています。

お客さま本位の業務運営に関する取組状況およびKPI実績値

金融庁「顧客本位の業務運営に関する原則」との対応関係表